
「武田信玄の軍用道路沿線には意外な史実が! そして和尚の法話は」と銘打って、
「飯島中川地域文化を語る会」が贈る「飯島歴史散歩」、19名が参加しました。
9時、開会式のあと、まずは聖徳寺の駐車場で案内人の桃澤匤行さんから簡単なレクチャーを。
あいにく曇り空だが、雨が降っていないので、多くは傘も持たずに聖徳寺駐車場から徒歩散策を始めました。
駐車場から飯田線の下をくぐって旧伊那街道を駒ケ根方面に向けて歩く参加者たち。
ここは飯田線が開通した時、聖徳寺の参道が線路で分断されたところ。
しかし、なんとなく降りそうな気配・・・スタッフの顔には心配がよぎる。
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30分を経過したとき雨がぱらつき始めました。傘を持っていない方が半分強。
スタッフが車を出して3名を駐車場まで運び各自の車から傘を持ちだしていただきました。
さらに沿道の知人から傘を借りた人、自宅に電話して家族に自分の傘だけでなく余分の傘を持ってきてもらった人、最後にスタッフは聖徳寺からも傘を借りてなんとか間に合わせました。
駒ケ根市との境まで国道153号を進み、復路は旧伊那街道を、沿線の石仏等の説明を受けながら進みます。
ここは中田切側の南、塞神(せいのかみ)、道祖神、聖観音像 、馬頭観音が並ぶ。聖観音像は延享三年(一七四六) 作という。
そしてメインの「関の地蔵尊(関所の地蔵尊の意)」のある「関の地蔵堂」へ。
まずはじっくりお参りしてから拝観と。
像は地蔵ではなく、木食(もくじき)行者の苦行像であろうといわれ、背面の銘文から「法華経一千部供養」の記念に寛文十年(一六七〇)に造ったと思われるが、銘文はあとで刻まれたことも考えられる。

寛文十年は木食二代但唱(たんしょう)没後三十年(木食の初祖は弾誓:たんせい)にあたるので、像が寛文十年の作とすれば但唱の弟子達が刻んだものか。
的確な資料にとぼしく謎の多い石仏で、異様なお姿から、一時は隠れキリシタンの「マリヤ地蔵」として注目されたこともあった。
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関の地蔵堂境内には様々な石仏が・・・、これは六地蔵(右)。
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ほかに、石書経王塔(享保十年:一七二五)、奉納大乗妙典六十六部供養塔(寛保三年:一七四三)、過去6基すべてが並ぶ庚申塔、首なし地蔵 二基(一基は天和二年:一六八二)がある。
そして、「関屋の坂」を登り、横断地下歩道橋の東の「追引の石仏群」へ。
ここには、庚申塔(天文五年~昭和五十五年までの四基)、馬頭観音 四基、地蔵菩薩 一基、秋葉・金毘羅塔 一基、不明供養塔(庚申か) 一基、が並ぶ。
案内人の桃澤さん、像の細部まで指さし説明してくれる。説明がとても詳しく、各種の言い伝えを含む色々な余談を織り交ぜていただき、参加者に喜ばれました。

そして聖徳寺へ。境内の説明に入ったころを見計らって、
保温ボックスに用意したお茶を配り、「暖かいね」と喜ばれました。
でも、ややお疲れ気味の方も・・・・。
聖徳寺のご住職が寺内から招きましたので、境内の説明をはしょって寺内に入ると、
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お願いしていなかったお茶と、参加者からいただいたという甘柿とリンゴがふるまわれ感激、
さっそくその参加者にお礼を申し上げました。
住職の法話が始まりました。
掛け軸の「天下和順日月清明(てんげわじゅんにちがつしょうみょう)」
天下和順・・世の中が平和で、おだやかであるように。
日月清明・・太陽や月が清らかで、明るく輝くように。
私も心の中に燃えるものをもって、毎朝確実に歩み続けていきたい。そういう願いの言葉だそうです。
出されたものも食べずに、じっくりと耳を傾ける参加者。 
そして、住職もお座りになり、少しなごやかに話は続く。
「南無阿弥陀仏」などの「南無」とは何でしょうか?
「南無」とは、サンスクリット語のナマス(namas)の音写。意訳すると、心から信じるという意味。従って「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」は、「身命を捧げて服従し、おすがりします。」という意味。
参加者から、「ナマステ」と同じか、と質問があり、「そうです」と。・・・なるほど。
住職の熱のこもったお話に時間の経つのを忘れ、もう終了時刻の5分前、あわてて申し訳ないが住職のお話を遮っておいとまをしました。
小雨の中を駐車場へ戻り机の準備をし、アンケートをお願いしました。小雨の中、終わりの会もできずアンケートを書き終わった方からお帰りいただきました。
反省として、聖徳寺で住職のお話のあと、お茶をいただいているときに終わりの挨拶とアンケートを書いていただければよかったと思いました。
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飯島歴史散歩:フォト画像
################ アンケート結果 ####################
参加 19人
アンケート回収 15人 回収率79% ・・・ 途中退席者がアンケート未提出
性別 男:4 、女:10 、不明:1
年齢 20代:1 、40代:1 、50代:1 、60代:8 、70代以上:4
参加は誰と 友達:6 、夫婦:4 、1人:5
住まい 飯島町:11 、中川村:1 、飯田市:1 、伊那市:1 、東京:1
楽しかったか とても楽しかった:13(87%)、 楽しかった:2 (14%)
スタッフの対応は 良かった:15(100%)
料金は ちょうど良い:14(93%) 安い:1(7%)
次回のイーラは 参加したい:15(100%)
感想
◆大変楽しかった・楽しかった。
◆大変よかった
◆勉強になりました。とても勉強になりました。大変良い勉強になりました。
◆詳しい話を聞くことが出来て楽しかったです。
◆今まで田切に生活していましたが知らないことが今回わかりとても良かったです。
◆いつも車で通っている道脇にこんなすてきなロマンがある!
◆機会があったらまた参加したいです。
◆スタッフさんから電話をいただき、良い会です。歴史も詳しくわかり、桃沢先生の説明も最上でした。
◆いつもなら見えないこまかいところを見れて良かった。
◆すばらしい。伊那も真似させていただきたい。来年も楽しみにしています。
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